LALALA “Life in LA”
1/22/2014
LALALA “Life in LA”
ロサンゼルスで現地日本人向けの情報誌「LALALA」(Vol.522, 1/15/2014)の「LAで暮らす人々」という記事で特集して頂きました。よろしくお願いします。
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アートで結ぶ日米の架け橋
(LALALA – オリジナル記事 「アートで結ぶ日米の架け橋」l)
アーティスト
岡本 大介
日本とアメリカの間には様々な文化交流があるが、ロサンゼルスにアートを通じて日米の架け橋を結ぶ青年がいる。東京生まれの画家、岡本大介さんだ。ただ絵を描くという自己表現を越えて、日米のアーティストを相互に紹介していこうという文化交流を精力的に行っている。
「子供の頃から絵を描くのが大好きでしたが、特に絵を学んだというわけではありませんでした。むしろ学生時代は映画製作に興味があり、2000年に初めてアメリカへ来た時も映画の勉強が目的だったんです」
オレンジコーストカレッジでフィルムやビデオ制作を学び、短編作品も手がけた彼は2002年に一度休学帰国し、2003年に再渡米して大学を卒業。
映像の仕事をしながら、好きな絵を描き溜めていったが、映像にしても絵にしてもその才能をたやすく認められるはずもなかった。
そんな彼が考えたのは、とにかくまず絵を画廊に見せて回ること。どこにどんなギャラリーがあるかも分からないまま、作品を持ってロサンゼルス中を歩き回り、自分の個展を開いてもらえる画廊を探した。
「大概のギャラリーは絵を見もせず、首を縦には振ってくれませんでした。そんな時、アートで繋がった知人からLAダウンタウンの『Hive Gallery』の存在を知り、メールを送ったところオーナーが返事をくれて展示の実現に至りました。以来、毎月のように展示会に参加させてもらうようになり、専属アーティストとして契約まで結ぶことができました」
2010年以来、Hiveが最も推すアーティストとして2度アートショーを開催し、グループ展には毎月参加。画家として活動すると共に、同ギャラリーのスタッフの一員として展覧会等を支える業務にも携わるようになった。
そんな際、国際的に活躍するアーティストや若手アーティストを紹介する日本の団体『アートレイツ』がHiveで展覧会を開催し、そのサポートリーダーとして岡本さんが任命された。
「この仕事を通じて、日米のアート交流というプロジェクトの重要性を感じました。日本でのアメリカンアートの展示会など交換事業に携わる中で、通訳や展示サポートなどイベントの裏方的仕事にもやりがいを感じるようになり、日米アートの架け橋になりたいと思うようになりました」
2013年には3回目の交換展覧会が開催され、イベントは盛況を博した。
現在、プロジェクト業務の合間に絵を描いているという岡本さん。
「自分の作品が喜ばれることにも感激しますが、同時にアートを通じて人と人が繋がっていくことにも喜びを感じます。僕自身、これからもアートを通して、たくさんの素晴らしい人たちと繋がっていきたいですね」。
岡本さんの作品。Tシャツやスケボー、キャップなどのデザインも手がける
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以下ハイブギャラリーとアートレイツのウェブサイト情報になります。
The Hive Gallery and Studios – http://www.thehivegallery.com
Artrates – http://www.artrates.net